補助金クラウドの支援で補助金採択と融資成功 AiHUB社が語る事業成長を加速させたサポートの実際

AiHUB社は、AI技術を活用した事業開発をおこない、アニメの制作やバーチャルヒューマンの開発を手掛ける企業です。2023年4月に設立され、現在15名のコアメンバーと100名超のコミュニティメンバーで運営されています。主に日本のエンタメ企業やクリエイター、ユーザーを主な顧客とし、業界内で注目を集めています。
同社は事業拡大に伴い、生成AIの開発を加速させるための研究開発投資や資金計画の最適化に取り組んでいました。そこで、生成AIの開発力強化を目的とした支援プロジェクト「GENIAC」への参加を検討していた際に「補助金クラウド」を知り、補助金申請と融資の支援を依頼しました。
今回は、AiHUB社の取締役COO・薮崎さん、取締役CIO・田中さんに、弊社の申請および融資サポートをご依頼いただいた理由や、そのサポートを受けた感想、今後の展望について、補助金クラウド編集部が詳しくお話を伺いました。
補助金申請支援から融資支援へ 補助金クラウドに依頼した背景とは
補助金クラウド編集部:
御社は生成AIの開発を進める中で、計算資源の確保や資金調達に関する課題を抱えていたと伺いました。そこで、補助金クラウドに補助金申請の支援を依頼されましたが、具体的にどのような背景があったのでしょうか?
田中さん:
弊社はAI技術を活用した事業開発をおこなっており、その過程で大量の計算処理が必要となるため、画像処理半導体(GPU)の活用が不可欠です。
そのような中、生成AIの開発力強化を目的とした補助金支援プロジェクト「GENIAC」の存在を知りました。「GENIAC」は、NEDOが実施する「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」を活用し、計算資源の確保と利用料補助の支援を提供する経産省主催のプロジェクトです。採択されれば、経産省のお墨付きが得られることになり、それは単に資金繰りの負担が軽減されるだけでなく、社外に対する信頼性の向上にもつながるため、非常に魅力的な支援内容だと感じました。また実際に、1次採択企業の一覧を確認すると、生成AI分野で著名な企業が多く名を連ねていました。
その後、参加を検討していたところ、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)さんから補助金クラウドをご紹介いただきました。当初は自社で補助金申請をおこなうことも検討しましたが、締め切りが迫っていたため、補助金クラウドに相談したところ、対応可能とのことだったので、支援を依頼することにしました。
補助金クラウド編集部:
補助金支援プロジェクトに採択された後、補助金が支給されるまでの期間において、資金繰りを支援するために融資のご支援もさせていただきました。融資の支援に至った経緯について、詳しく教えていただけますか?
AiHUB 薮崎さん:
10月に「GENIAC」への参加が決まり、同時期に株式での資金調達を進めていましたが、リスクヘッジとしてデットファイナンスの可能性も検討していました。
補助金クラウドの田中さんに補助金申請を支援していただき、その対応が非常に素晴らしかったため、引き続き融資の支援も相談することにしました。そこで、デットファイナンスの支援部門もあることを知り、ご紹介いただきました。
当社はスタートアップ企業のため、先行投資が続いており、収支バランスの調整が求められる状況です。最初に融資のご相談をした際は、正直なところ難しいのではないかと思っていました。しかし、補助金クラウドの川田さんより「全然いけますよ」と心強いお言葉をいただき、とても印象に残っています。
補助金申請と融資支援の実態 支援チームの連携プレーが生んだ成功
補助金クラウド編集部:
補助金の申請支援について、かなりタイトスケジュールだったとのことですが、補助金クラウドのご支援はいかがでしたか?
AiHUB 田中さん:
はい、補助金の書類提出期限の1週間前に支援を依頼したため、非常にタイトなスケジュールでした。補助金クラウドの田中さんには、半日かけてヒアリングをしていただき、さらに昼夜を問わず書類作成に尽力していただくなど、まさに張り付きでご支援いただきました。予想外の対応項目が発生した際には、迅速かつ柔軟に対応いただき最終的には無事に提出ができました。
一言では表せないほど、非常に手厚くご支援いただきました。
補助金クラウド編集部:
最後的に無事に申請できたことは本当に素晴らしいですね。その後の融資の支援は、どのような内容だったのでしょうか?
AiHUB 薮崎さん:
補助金クラウドの川田さんには、10以上の金融機関にアプローチしていただき、複数の選択肢をご提案いただきました。最終的に政策金融公庫を選定し無事に融資を受けることができました。
本音をいうと、当初は2,000万円の融資が受けられればラッキー、獲得できて1000万円程度と考えていました。そのため、補助金クラウドより最終的に想定の5倍以上の5,500万円の融資決裁が降りたとの連絡を受けたときは本当に驚きました。この時期は多忙を極めていましたが、適切なタイミングでアドバイスを受けることができたのでストレスなく準備を進めることができました。
また、金融機関との面談も1回のみで全て完結することができました。金融機関とのやり取りは慣れていなかったため、最初は不安もありましたが、補助金クラウドには、相談・提案から面談に至るまで、一貫した手厚いサポートをご提供いただきました。補助金クラウドは補助金支援体制のみならず融資支援体制も素晴らしく、補助金支援担当の田中さんと融資支援担当の川田さんが担当者間で上手に連携されていた点が印象に残っています。
補助金採択と融資成功がもたらした信頼向上とビジネスの発展
補助金クラウド編集部:
補助金が採択され、融資も無事実行されたことで、順調に資金調達が進んでいるかと思いますが、具体的に業務内容にどのような変化があり、その効果を実感した瞬間はありましたか?
AiHUB 田中さん:
補助金を受給しつつ開発を進めることができる「GENIAC」に採択されたことで、大きく2つの利点がありました。
1つ目は業界での認知度向上です。本補助金は採択難易度が高く、採択されたことで得られた信頼度は、当初の想定を大きく上回り、体感でいうと約3〜4倍の効果がありました。AIを活用した基盤モデルを構築できる企業として、経産省のお墨付きを得たことで、これまで当社に対して懐疑的だった企業からも「信頼できる企業だ」と評価していただけるようになりました。
さらに、インフラ関連の企業からは、これまで以上に本格的な支援を受けられるようになり、ビジネスの発展につながる大きな後押しとなっています。対外的な信用が高まり、ビジネス上の大きなアドバンテージを獲得できたと感じています。
2つ目は、「GENIAC」自体が人脈コミュニティを活性化させており、メンバー同士の交流が生まれている点です。さらに、NEDO主催でボストンコンサルティンググループ(BCG)さんが事務局を務める企業マッチングイベントも開催されており、そこで企業を紹介していただき、実際に商談に至るケースもあります。
これらを考えると、費用対効果含め、補助金クラウドのサポートに非常に満足しています。
迅速かつ柔軟な対応に感謝 安心感と成功を加速させた専門的なサポート
補助金クラウド編集部:
弊社の支援の質はどのように感じられていますか?
AiHUB 薮崎さん:
支援の質の高さには大変驚きました。特に補助金申請では、タイトなスケジュールの中、迅速に田中さんに対応していただきました。まるで弊社の社員のようにコミットしてくださったことに大変感謝しています。
また、当事者意識を強く持ち、弊社のプロジェクトに深く入り込んで支援していただいた点が印象的でした。このような支援機関では営業時間内の対応が一般的で、時間外の対応は翌営業日になることが多いですが、初日から迅速かつ柔軟に対応していただき、非常に心強かったです。
補助金クラウド編集部:
特に、融資の獲得が難しいと想定される中で支援を依頼されたかと思いますが、対応の適切性やスピード感、やりとりの温度感についてどのように感じましたか?
AiHUB 薮崎さん:
対応は120点満点でした。特に、資料準備の進め方やスケジューリングが非常に的確で、自分だけで進めていたら、2〜3倍の時間がかかっていたと思います。川田さんには専門的な知見を活かしながら、スムーズに導いていただき、大変助かりました。
補助金申請と融資を通じた今後の事業成長と技術強化の展望
補助金クラウド編集部:
補助金申請と融資を通じた今後の展望を教えてください。
AiHUB 薮崎さん:
融資は、株式による資金調達のつなぎ資金として活用しました。まずは直近の株式調達に注力し、それを成功させることで、さらなる事業成長へとつなげることを目指しています。
補助金については、開発の進展に伴い社外からの信頼性が向上したため、これを追い風にさらなるR&D(研究開発)を推進していく考えです。今後は、技術力の強化と新規プロジェクトの拡大に向けた取り組みを加速させていきます。
補助金・融資申請のアドバイス 専門家の支援で効率的に事業成長を加速
補助金クラウド編集部:
現在、補助金の活用や融資を検討している中堅・中小企業の皆様へ、実際に補助金申請や融資を経験した立場からお伝えしたいことや、アドバイスがあれば教えてください。
AiHUB 薮崎さん:
Staywayの最大の強みは、豊富な知識だけでなく、各企業の状況に寄り添った全力のサポートを提供してくれる点だと思います。実際に、当社も融資が難しい状況で相談しましたが、想定を超える好結果を得ることができました。そのため、まずは「補助金クラウド」に相談してみるのも一つの選択肢として考えてみると良いかもしれません。
補助金や融資の申請は非常に手間のかかる作業であり、取り組むには相当な時間と労力が必要です。仮に自社だけで進める場合、1日の半分以上を費やすほどのリソースが求められます。そのため、自社のリソースをどこに割くべきかを慎重に検討し、専門家の支援を活用することで、より効率的に事業成長へつなげることができると考えています。