【関西みらい銀行様登壇】融資金額を伸ばす、補助金クラウドによる補助金DXとは?

 

補助金支援業務をDXする「補助金クラウド」は、2025年9月4日・5日に開催された金融機関向け総合展示会「FIT大阪2025」に出展しました。9月4日には、実際に補助金クラウドを導入いただいている関西みらい銀行様をゲストとしてお迎えし、合同セミナーを実施しました。

 

関西みらい銀行様では、社会やお客様のニーズが多様化・高度化する中、金融の枠にとらわれないソリューション提供に取り組んでいます。その一例が、法人営業部が推進するお客様の課題解決や成長支援を目的としたビジネスマッチングです。2024年5月に補助金クラウドとの業務提携を実施し、同システムを活用することでより効果的な顧客支援を行っています。

 

今回は、関西みらい銀行 法人営業部の工藤さんをお迎えし、従来の補助金支援業務や補助金クラウドの活用法・メリット、今後の展望などについて詳しく伺いました。

コロナ前からコロナ禍における補助金支援の変化

 

補助金クラウド代表 佐藤:

関西みらい銀行様は、コロナウイルスの感染症拡大など、世の中の状況の変化により色々な段階を経て、現在の補助金支援体制を構築されたのかなと思います。まずはコロナウイルス感染症拡大前の補助金支援の状況を教えていただけますか?

 

関西みらい銀行 工藤さん:

コロナ前は、ものづくり補助金に関心のあるお客様を中心に、本部から直接訪問して一緒に補助金のサポートをしていました。その後、相談が増えてきたため、補助金の専門家の方々とビジネスマッチング契約を結び、お客様にはその提携先をご紹介していました。

 

補助金クラウド代表 佐藤:

コロナウイルスが蔓延している最中はいかがでしたか?

 

関西みらい銀行 工藤さん:

ビジネスマッチングを結んだ提携先へ紹介するという点は変わりませんでしたが、違う点としては、ものづくり補助金以外にも事業再構築補助金など、別の補助金に関する相談も増えてきたことです。

コロナ後の補助金支援と「100億宣言」への注目

補助金クラウド代表 佐藤:

コロナウイルスの収束からしばらく経ちましたが、現在は「100億宣言」への取り組みも注目されています。関西みらい銀行様の現在の取り組みについて教えていただけますか。

 

関西みらい銀行 工藤さん:

コロナウイルス感染症拡大をきっかけに、公的支援の重要性が改めて注目されるようになりました。収束後は、積極的に情報提供を行う金融機関も増え、補助金支援の動きが一段と広がったと感じています。当社も2024年5月に補助金クラウドと業務提携し、導入を進めました。その後は、さまざまな取り組みを展開しています。たとえば、取引先である「みらい会」向けの補助金セミナーを開催したほか、今期は中小企業成長加速化補助金に関する相談会も実施しました。 

 

補助金クラウド代表 佐藤:

関西みらい銀行様との中小企業成長加速化補助金の相談会では、2日間で15社からお申し込みをいただきました。こうした取り組みを通じて、さまざまな銀行様と連携しながら中小企業の支援を進めています。 関西みらい銀行様としては、実際に相談会を実施されてどのように感じていらっしゃいますか?

 

関西みらい銀行 工藤さん:

相談会については、本当に大成功だったと感じています。14枠を用意していたところ、15社からお申し込みがあり、枠が足りないほどの反響がありました。そのうちの6社ほどが、これから実際の支援に進んでいく予定で、とても有意義な取り組みになったと思います。

 

補助金クラウド代表 佐藤:

ありがとうございます。補助金申請支援に携わっている方はよくご存じかと思いますが、「100億宣言」が申請支援の現場で話題になっています。「100億宣言」により、①補助金申請の拡充、②優遇税制の拡充、③事業承継・M&A補助金の上限額の上乗せ、といったメリットが得られます。関西みらい銀行様では、この「100億宣言」に対してどのような取り組みを進めていらっしゃいますか?

 

関西みらい銀行 工藤さん:

当社も「100億宣言」に注目しており、関西圏のお客様の中で「100億宣言」をおこなった企業があるかを調べたところ、複数社いらっしゃいました。多くの企業の方が関心を持たれているんだなと感じています。補助金クラウドとの毎月の定例ミーティングでは、営業店向けに「100億円ニュース」という資料を作成し、県内の宣言企業数を周知しています。本部から営業店へ情報を共有し、お客様へいち早くフォローや支援ができるようにしています。

 

出典:https://growth-100-oku.smrj.go.jp/companies/result.html?

 

補助金クラウド代表 佐藤:

こちらの図表は、中小企業庁の公開情報をもとに弊社が独自に集計した「関西圏における『100億宣言』をおこなった企業数」です。やはり大阪府が最も多く、続いて兵庫・京都となっています。ただ、まだこの制度を知らない企業様も少なくありません。地域の金融機関様が案内したり、メリットを訴求する取り組みは非常に意義があると感じています。

補助金額5.1億円の成功事例 大規模成長投資補助金への取り組み状況

 

補助金クラウド代表 佐藤:

大規模成長投資補助金の申請支援については、昨年から一緒に取り組ませていただいています。昨年は採択に至った企業様もいらっしゃいましたし、今期も現在、申請支援を進めている企業様がいらっしゃいます。改めて、関西みらい銀行様としての大規模成長投資補助金への取り組み状況についてお聞かせいただけますか?

 

関西みらい銀行 工藤さん:

支援が順調に進んでいる要因は、大きく分けて二つあると考えています。一つ目は、取引先の中から対象先を絞り、施策を集中的に実施していることです。重要先会である「みらい会」のセミナーも、大阪府と滋賀県で開催しました。

 

二つ目は、営業店についても対象を絞り、集中的に施策を行っていることです。たとえば本社営業部向けに、大規模成長投資補助金に関する勉強会を開催しました。

 

取引先や営業店を絞って進めることで、スピード感をもって対応できたと考えています。とはいえ、申請企業は大規模な会社が多く、意思決定が遅れる場合もあり、申請直前の2〜3週間前に決定が下りることもありました。その際には、補助金クラウドの皆様にもご協力いただき、一緒に対応していただきました。

 

補助金クラウド代表 佐藤:

申請の際は、さまざまな数値をどう設計していくか、どのように取り組みを進めていくかをお客様と議論しながら進めました。その結果、無事に採択されました。今回の案件は補助額が5.1億円、設備投資額が16億円と非常に大きな規模で、私たちにとっても大きな成功事例になったと感じています。

なぜ能動的に補助金提案できるのか 補助金クラウドの活用方法

補助金クラウド代表 佐藤:

申請支援では、お客様のニーズに適した補助金を提案して納得していただき、実際に申請して採択されることで非常に役立つことを理解してもらう必要があります。ただ、こちらから能動的に動くのはなかなか難しいと思います。関西みらい銀行様では、補助金を能動的に提案するためにどのような取り組みをされていますか?

 

関西みらい銀行 工藤さん:

弊社でも、補助金を能動的に提案することを重点課題として取り組んでいます。そのために主に3つの施策を実施しています。

 

1つ目は勉強会やセミナーの実施です。単発ではなく、常に旬な補助金情報をキャッチアップできる継続的な機会として開催しています。最近では営業店向けだけでなく、審査部向けにも勉強会を実施しました。補助金が大型化していることもあり、審査部との親和性も高いと感じています。営業店・審査部だけでなく、行内全体で補助金への感度を高めることが重要だと考えています。

 

2つ目は最新情報の提供です。補助金は情報の更新が早いため、本部から営業店に常に新しい情報を届けることが不可欠です。補助金クラウドとの毎月のミーティングや随時の連絡を通じて最新情報を受け取り、本部から営業店への情報発信の鮮度を確保しています。

 

3つ目は営業店の成功体験の積み重ねです。勉強会や情報提供を活用して案件創出につなげてもらう取り組みです。実際に支援したお客様が補助金に採択される経験を通じて、補助金提案の重要性を実感してもらうことが非常に大切だと感じています。

 

補助金クラウド代表 佐藤:

補助金クラウドをご導入いただいたのは1年ほど前ですよね。補助金クラウドの活用によって、関西みらい銀行様の中で課題解決につながっていることがあれば教えてください。

 

関西みらい銀行 工藤さん:

一番大きいのは、補助金を探す煩わしさがなくなったことです。世の中には約6,000件の補助金・助成金があるといわれている中で、それまでは1つずつ概要を調べて対応していましたが、その時間と手間が大幅に削減されました。営業店からも「このお客様に合う補助金はないか」と相談が来ますが、補助金クラウドを使えば情報検索が簡単にでき、わからないことはチャット機能で専門家の意見や回答をすぐに得られます。その結果、相談対応のスピードと質が向上し、大変助かっています。

補助金支援がお客様との関係強化や新たな取引のきっかけに

 

補助金クラウド代表 佐藤:

銀行員の方々は支援業務だけでなく、さまざまな業務を兼務されており、限られた時間の中で支援業務に取り組まれていると思います。だからこそ、補助金支援の件数や収益性は重要な指標の一つかと思います。差し支えない範囲で、関西みらい銀行様の補助金支援の件数や収益についてお聞かせいただけますか?

 

関西みらい銀行 工藤さん:

そうですね。支援件数は安定して推移しています。お客様からの相談内容も多様化しており、より幅広いニーズに応える体制づくりを進めています。

 

補助金クラウド代表 佐藤:

実際の支援活動が収益面にも寄与しているのではないかと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか。

 

関西みらい銀行 工藤さん:

はい。直接的な収益というよりも、お客様との関係強化や新たな取引のきっかけにつながっており、結果的に金融支援の拡充にも寄与していると感じています。

営業店自ら補助金提案を推進する体制づくり 今後の支援業務の目標は

補助金クラウド代表 佐藤:

補助金は、コロナ禍を経て大きく変化しており、補助事業の内容もより高度なものが求められるようになっています。また、金融機関の認定が必要な補助金も増えるなど、金融機関の役割は一層高まっています。そんな中で、関西みらい銀行法人営業部様として、今後取り組んでいきたいことはありますか?

 

関西みらい銀行 工藤さん:

今後のテーマは、営業店が自発的に融資とセットで補助金を提案できるようになることです。補助金の申請支援は、単なる収益機会ではなく、顧客理解を深め、お客様との関係を強化する絶好の機会だと考えています。

 

現在は本部から営業店への働きかけを積極的に行っていますが、将来的には営業店自身が補助金情報を自らキャッチアップし、融資と組み合わせて提案できるようにしたいと考えています。補助金クラウドによって、本部も営業店も補助金情報へのアクセスが格段に簡単になったため、今後は全営業店で補助金クラウドを活用し、より能動的な提案ができる体制を目指しています。

 

補助金クラウド代表 佐藤:

やはり、ツールを導入するだけで課題がすべて解決するわけではありません。ツールの活用に加え、弊社の専門家が伴走支援を行うことで、より効果的な支援につなげていきます。ITとリアルの両面から、金融機関の皆様の成功を支援していければと考えています。

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