補助金×AIスタートアップ GENIAC採択で実現した生成AI開発の挑戦

 

Nishika株式会社は、オフライン環境でも利用できるAI議事録サービス「SecureMemo(セキュアメモ)」を開発・提供するスタートアップです。音声を文字に起こすだけでなく、その後のテキスト活用までを見据えた高度な解析や要約機能の実装を目指しており、独自の小型生成AIモデルの開発に取り組んでいます。

 

今回、同社は国内の最先端AI支援プログラム「ポスト5G 情報通信システム基盤強化研究開発事業 / 競争力ある生成 AI 基盤モデル(GENIAC)」への申請を行い、補助金クラウドのサポートを受けながら進めました。インタビューでは、Nishika株式会社 代表取締役CTOの松田さんに、補助金申請に至った背景や補助金クラウドの支援を受けた理由、実際のサポート内容や採択後の変化について伺いました。

小型生成AIモデルの自社開発に挑む AIスタートアップが補助金申請に踏み切った理由

 

補助金クラウド編集部:

GENIACを申請された背景や理由について教えてください。

 

Nishika 松田さん:

弊社は、オフライン環境で利用できるAI議事録サービス「SecureMemo(セキュアメモ)」を開発・提供しています。音声を認識して文字に起こした後、そのテキストをどう活用したいかはお客様ごとにニーズが異なります。それに応えるため、弊社ではテキスト解析や要約といった処理に関する研究開発を進めています。

 

ただ、テキスト解析は音声認識とは異なる技術領域で、非常に小さな生成AIモデルが必要になります。現在は小型かつ高精度な生成AIモデルが非常に少ないため、生成AIそのものから自社で開発するという判断に至りました。しかし、生成AIの開発には大規模な計算リソースが必要です。スタートアップである弊社にとって、補助金などの支援なしに踏み切るのは現実的ではありませんでした。

紹介と実績が後押しに 補助金クラウドにサポートを依頼した決め手

補助金クラウド編集部:

補助金申請を外部に依頼せず、自社で完結させる企業も少なくない中で、今回あえて外部の補助金申請サポートを活用された理由を教えてください。

 

Nishika 松田さん:

1番大きな理由は、補助金申請の準備にかける十分な時間がなかったことです。ちょうど今年、「SecureMemo(セキュアメモ)」を中心に事業が拡大し、私含め他のメンバーも然り、時間も人も足りないという状況になってしまいました。そんなとき、GENIACで支援プログラムを提供しているAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)様と話している中で補助金クラウドを紹介いただき、サポートを検討しました。

 

補助金クラウド編集部:

ありがとうございます。AWS様からのご紹介とのことですが、補助金クラウドの申請サポートを受けようと決めた理由を教えてください。

 

Nishika 松田さん:

補助金申請の中でも、事業計画書の作成は特に時間と労力がかかる難しい作業だと感じていました。その部分を支援してもらえると聞き、サポートをお願いしようと決めました。

 

また、弊社の社長が御社の役員と面識があり、以前から「補助金クラウド」というサービス名を耳にしていました。それに、採択率が高いという評判も聞いており、信頼できると感じたことも決め手になりました。

Todo整理から採択ポイントを押さえた計画書作成支援 実務に根ざした補助金クラウドのサポート内容

 

補助金クラウド編集部:

弊社からは2名の担当者が連携して支援させていただいたと思いますが、補助金クラウドのご支援はいかがでしたか?

 

Nishika 松田さん:
単に申請作業を支援していただくだけでなく、補助金の採択ポイントを押さえながら事業計画書の作成を支援してくださった点は、やはり実務経験の豊富さゆえだと感じました。また、自社内では数値レベルまで検討しきれていなかった将来的な事業展開についても、整理・反映していただき、大変助かりました。

 

補助金クラウド編集部:

ありがとうございます。そういったご支援の中で、特に印象に残っている部分や良かった点はありますか?

 

Nishika 松田さん:
当たり前かもしれませんが、まずtodoを整理してくれたことは良かった点の1つです。補助金の申請はやることが多く、それらの作業をスケジュールに沿って対応していかなくてはいけないので、そこをしっかり整理してくださったのは非常にやりやすかったです。

 

また、PM的なポジションで、事業計画書の細かな内容まで踏み込んでご指摘いただけた点が特に印象的でした。「なぜこの研究開発を行うのか」といった本質的な部分や、提案の独自性を明確にする必要性を指摘いただいたことで、結果的に審査も通過できました。計画全体の方向性をしっかりとリードし、細部まで丁寧にブラッシュアップしていただけたのは、とても心強かったです。

GENIAC採択で得たのは資金以上の価値 コミュニティへの参画を機に生まれた社内の意識変化

補助金クラウド編集部:

採択されたことで業務内容にどのような変化があり、その効果を実感した瞬間はありましたか?

 

Nishika 松田さん:

GENIACのコミュニティに参加できたことは、かなり大きいと感じています。特に、AIを使いたい企業とマッチングできる点には期待していて、そうした企業は将来的に弊社のお客様になり得る存在でもあるので、今後のビジネスにつながる可能性を感じています。

 

また、同じ立場で開発をしている事業者の話を直接聞けるのも嬉しいですね。先輩事業者の話は本当に参考になるものが多く、その中で、音声領域で生成AIに取り組んでいる事業者はまだかなり少ないことが分かりました。特に音声とテキストを組み合わせた領域に取り組んでいる事業者はほとんどいないことが分かり、この分野はまさに自分たちがやるべき領域なんだと、あらためて確信できました。

 

補助金クラウド編集部:
素晴らしいですね。こうした気づきや経験は、社内の意識や取り組みにも変化をもたらしそうですね。

 

Nishika 松田さん:
まさに、コミュニティへの参加資格を得たことで、社内では新たにプロジェクトチームが立ち上がりました。これをきっかけに新しく参画してくれたメンバーもいますし、生成AIチーム全体のモチベーション向上にもつながっています。特に技術者の間では「すごいプロジェクトだよね」といった声が多く、これまでは生成AIを“使う側”だったのが、今回は“つくる側”に回ったことで、初めて気づくことも多く興味深いプロジェクトだと感じます。そうした前向きな会話が、社内で増えてきました。

 

また社外に目を向けると、パートナーシップを組みたいIT企業からの問い合わせが増えたほか、投資家の方からお声がけいただく機会も出てきています。

 

補助金クラウド編集部:
採択されたことで社内外ともに効果を実感されているようで非常にうれしく思います。一方で、弊社として申請のご支援をさせていただき、その結果として成果報酬を頂戴いたしました。全体を振り返ってみて、その費用対効果についてはどのように感じていらっしゃいますか?

 

Nishika 松田さん:
何より、採択されたこと、そしてその結果として得られる効果は数値で表せるものではないため一概には言えませんが、費用対効果は非常に高いと感じています。先ほどお話ししたとおり、サポート内容はとても丁寧で心強いものでしたので、仮に結果が伴わなかったとしても、「やれることはやり切った」と納得できたと思います。

拡大期だからこそ問われる人と技術 採用と技術力強化への体制づくり

 

補助金クラウド編集部:
現在の補助事業に関する取り組みを教えていただけますか?

 

Nishika 松田さん:

現在は事業が拡大フェーズに入っており、人材が不足しているため採用を進める必要がある一方で、採用の質も高めていかなければならない状況です。また、これまで既存メンバーが積み上げてきたノウハウをきちんと引き継いでいくことも重要ですが、そこがまだ十分にやり切れていない、いわゆる成長痛がどうしても発生してしまう段階だと感じています。

 

今後さらに規模が拡大していけば、エンジニアに求められる役割や期待も一段と高まり、お客様からもより高度な要望が寄せられるようになります。その中で、技術担当はより難易度の高い課題に応えていく必要があります。そのために、私たちの技術力の強みをさらに伸ばしながら、より良いものをつくるための研究開発に取り組んでいる状況です。

 

補助金クラウド編集部:
事業の拡大フェーズでは、いわゆる「成長痛」とも言えるさまざまな課題が出てきますよね。そうした中で、現在取り組んでいる対策や、拡大フェーズを経て目指している企業像があれば教えてください。

 

Nishika 松田さん:
まずは採用の拡大ですね。どんな人材を求めているのかを明確にしたうえで、弊社では業務委託の方にもご協力いただいているので、そうした体制もうまく活用していきたいと考えています。

 

特に技術者の採用は難易度が高いため、私たちがどんな取り組みをしているのかを積極的に情報発信し、カジュアル面談の機会を増やすなど、中期的な施策が重要だと感じています。社内の技術者も巻き込みながら、継続的に進めていければと思っています。

資金支援にとどまらないGENIACの価値 挑戦したからこそ伝えたい、補助金活用のリアル

補助金クラウド編集部:

補助金申請を検討されている事業者に、今回の補助金申請を経験されたからこそお伝えしたいアドバイスやメッセージがあればお願いします。

 

Nishika 松田さん:
GENIACの大きな特長は、資金面の支援だけではない点だと思っています。国内最先端のAIコミュニティに参加でき、情報収集やノウハウの共有を通じて、自社の技術開発にしっかりと還元できるのは大きなメリットです。一方で、経産省やNEDOが関与している分、「良いモデルを作らなければならない」という責任感も生まれますが、最先端のものづくりに本気で取り組む環境は、結果的にプラスしか生まないと感じています。そういった挑戦をしたい方には、ぜひGENIACへの申請を検討してほしいですね。

 

また、補助金申請は正直、手間がかかる部分もありますが、AIサービスを開発・提供するスタートアップにとって、国の支援制度は数多く用意されています。GENIACのように難易度の高いものだけでなく、比較的採択されやすい補助金もあるので、まずは一度挑戦してみる価値は十分にあると思います。

 

そして、実際の申請作業では、代表が多くの時間を割くのは現実的ではないため、補助金クラウドのような申請サポートを活用しながら進めるのが、非常に有効だと感じています。

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