円安による経営圧迫から事業再生!ものづくり補助金を活用した回転寿司店の成長戦略とは

 

東京都港区に本社を置く「株式会社Aburi Tora Japan」は、2017年に創業して以来、レストラン運営、管理、開発、ライセンスビジネス、FC事業開発、人材派遣など多事業を展開しています。

 

そんな中、2019年9月にオープンした「九州寿司虎 by Tora」が、近年の急激な円安や、年々上昇傾向にある原料費等により、経営課題を抱えることとなりました。

 

その経営課題を解消するために、ものづくり補助金を申請しました。

 

そこで、経営革新等支援機関である株式会社Stayway(代表:公認会計士 佐藤淳)の申請支援を受けた決め手と支援後の変化について、「九州寿司 寿司虎 Aburi Sushi TORA」の財務部長・上橋さんにしっかりお話を伺いました。

 

最新の冷蔵装置はなぜ必要?申請前に直面した2つの経営課題

 

補助金クラウド編集部:

ものづくり補助金を申請する前の課題を教えてください。

 

上橋さん:

ものづくり補助金を申請する前、2つの経営課題に直面しました。

急激な円安による単価と原価率の上昇

 

輸入食材が約50%を占める回転寿司業界において、昨今の急激な円安による仕入単価の上昇や廃棄ロスによる原価率が大きく上昇しています。

 

そのため、仕入れコストについては、卸売業者への価格交渉を行うだけでなく、廃棄ロスを少なくするために売上に応じた仕入量の適正化をおこなってきました。

 

また、人件費については、生産効率を上げるために作業マニュアルの見直しや、改善をおこなってきましたが、人的能力には限界があり安定生産が難しく、抜本的な機械化が必要でした。

原料費・人件費による経営圧迫

 

2019年9月開業の翌年から新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、売上・営業利益ともに想定以上の苦戦を強いられ、2020年、21年と大幅に赤字となりました。

 

やっと2021年の終わり頃から、徐々に店舗のコンセプトが認知され、ブランドになりつつあり、翌年2月には営業利益を約400万円確保することができました。

 

しかし、売上は上昇傾向にあるものの、原料費や人件費等の上昇により、同年9月には営業赤字が見込まれる経営状況でした。

 

そのため、より鮮度の高い商品の提供を実現し、売上の上昇に加え原価の安定を図ることも重要だと考えました。鮮度の高い商品を提供するには、さらにネタの品質を高めるため、賞味期限を長くする新たな生産方式が必要でした。

 

解決策として最新の冷蔵装置を導入 ものづくり補助金を申請した経緯

 

補助金クラウド編集部:

ものづくり補助金以外にも、多くの補助金がありますが、なぜものづくり補助金を申請しようと思ったのでしょうか?

 

上橋さん:

上記の経営課題により、廃棄ロスの削減、安定的な生産を保つためには新たな生産方式が必要不可欠であると考え、冷蔵装置の導入を計画していました。

 

弊社が導入した冷蔵装置は、食材の熟成に特化した「X -charge」という食品熱交換装置です。以前から、より鮮度が高く品質の良い商品を提供したいと考えていたため、最新の冷蔵装置は常に探し続けていましたが、これほど高性能な冷蔵装置を見つけたのは他になく、導入するなら「今だ!」と思いました。

 

しかし、それを導入するには多額な費用を要し、金銭面の負担が大きいと感じていました。

 

そんな中、事業再構築補助金の申請をしていた知り合いの会社に相談したところ補助金クラウドを紹介していただき、ものづくり補助金を申請することになりました。

補助金クラウドにサポート依頼した経緯とは

 

補助金クラウド編集部:

御社は以前も補助金の申請経験があったにも関わらず、今回弊社に申請サポートを依頼した理由を教えてください

 

時間的余裕なし 難易度の高い申請書類の作成が課題

 

上橋さん:

以前、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、店舗の休業を余儀なくされた際、従業員の雇用維持を図るため、厚生労働省が出している雇用調整助成金を申請し、採択されたことがあります。

 

しかし、ネットや知り合いからの情報で、ものづくり補助金は「革新性」が必要となるため、単なる設備の更新・追加では採択されないという点で、非常に難易度が高いと聞いており、申請においてそれが大きな障壁となりました。

 

例えば、申請の際に必ず提出しなければならない事業計画書に関して、中小企業者で問題なく作成できる人は非常に少ないと感じています。

 

事業計画書の書き方に指定はなく、大雑把な書き方で作成できてしまうものの、審査員に伝わりやすく採択の要件を満たす内容が求められます。

 

どのように書けば審査員に伝わるのか、どのような事項を書けば採択の要件を満たすのかわからない状況のなか、事業計画書を作成するのは非常に困難でした。

 

また、時間的な余裕もありませんでした。弊社の場合、申請を冷蔵装置の導入に間に合わせないといけませんでした。それにもかかわらず、申請内容は煩雑でわかりづらく、書類の作成に手間取りました。

 

そのような理由で、プロの力を借りようと思いました。

”信頼できる”と思った補助金クラウドの3つの魅力

 

上橋さん:

補助金申請サポート機関については、以前からいろいろと調査していました。”申請のプロ”と謳いながらも多額な支出を要し、期待する結果を得られない機関や、十分にサポートをしていただけない機関があったりと、悪質な申請サポート機関があることを把握していました。

 

そんななか、補助金クラウドの

 

・70%以上の高い採択率

・公認会計士メンバーで構成された経済産業省認定の「経営革新等支援機関」

・申請ノウハウと幅広い分野での実績

 

の3点から、「このサービスは信頼できる」と感じ、サポートを依頼することに決めました。

 

「好意的でやりやすかった」 補助金クラウドのサポートを受けてみて

 

補助金クラウド編集部:

補助金クラウドのサポートを受けて、よかった点や改善点はありますか?

 

上橋さん:

補助金クラウドのサポートの中で、ネガティブな点はありませんでした。

 

最初は採択されるか不安がありましたが、手厚いサポートがあり、スムーズな書類作成が実現できました。

 

例えば、サポート担当の方や営業担当の方が随時連絡をくださったり、時間的に余裕がなく私の方では対応しきれないところをカバーしてくださったりと、非常に好意的でした。

 

また、補助金によって採択されやすいポイントは異なりますが、多くの実績を有していることもあり、申請先によって採択されやすい書類を作成するノウハウを持っていらっしゃったのは大きな魅力だと感じました。

 

アグレッシブに活動中!より鮮度の高い商品提供へ

 

補助金クラウド編集部:

補助金に採択されてよかったとすでに実感していることはありますか?

 

上橋さん:

お金のことを気にしなくて良くなったのは非常に有難いなと感じました。採択結果が出て、関係者の皆さんとともに喜び、よりアグレッシブに業務に取り組むことができています。

 

現在は補助金対象として申請した最新の冷蔵装置を導入し、廃棄ロスの削減やオペレーションの効率化のみならず、新商品の研究・開発を試行錯誤しながら取り組んでいます。

 

従来は、新商品の開発は四半期ごとにおこなっていましたが、いずれも賞味期限の短い商品の開発にとどまっていました。しかし、最新の冷蔵装置を導入し、冷凍に近い新商品の開発をすることで、より鮮度の高い商品提供が可能となる見込みです。よって、売上の上昇に加えて原価の安定にもつながるのではないかと感じています。

 

現在はその研究・開発段階で、5月または6月頃に大々的に店舗のタッチパネルやメニューを更新する予定です。

前向きに事業を進めていくために補助金制度を活用してみては?

 

補助金クラウド編集部:

最後に、今回補助金を実際に申請してみて、補助金を利用されていない中小企業様へ何かメッセージをお願いします!

 

上橋さん:

現在の補助金制度は、「どの補助金に自社の事業が該当するのか分からない」「自社の事業が実際に申請要件を満たしているか分からない」、という中小企業者がほとんどだと思います。

 

そのような点から申請のハードルが高いと感じられている反面、採択されれば原則返済不要のお金を受給できるため、資金的に余裕がない中小企業者にとってはとても有効的な制度だと思います。

 

また、補助金に採択され資金が浮けば、その資金を設備投資費や開発費など、会社の成長のために使うことができます。

 

前向きに事業を進めていくためにも、補助金制度はぜひ利用してほしいなと思います。

 

「九州寿司 寿司虎 Aburi Sushi TORA」の上橋さんがご利用しているサービスはこちら

事業再構築補助金 申請支援サービス
https://www.hojyokincloud.jp/jigyou-saikouchiku/

 

↓お問い合わせはこちら
https://share.hsforms.com/1EaJ_EGFDQs-DShib_Fc2-gbys1v

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