省エネ補助金を使って最新設備を導入 生産性向上と省エネを実現し、より付加価値の高い業務へ

 

1951年設立の阿部鋼材株式会社(以下「阿部鋼材」)は、創業以来70年以上、鋼板・形鋼の曲げ加工や溶接組立加工、トンネルの骨組みとなる支保工の製作など、製造・技術産業において活躍している会社です。

 

阿部鋼材は歴史深い老舗企業ですが、レガシーで社員1人1人の業務負担が大きいことを社内課題の1つとして抱えていました。そのような課題を解決するため、新規設備の導入を試みましたが、それには多額の投資が必要でした。そこで、2023年4月に省エネルギー投資促進支援事業費補助金(以下、「省エネ補助金」)の申請に挑戦しました。

 

一方で、補助金の申請には、省エネ量の計算などをはじめ、詳細な書類の作成が必要であり、かつ、採択ポイントを抑えた内容であることが重要であるため、リソース・ノウハウの面で課題を抱えていました。そこで経営革新等支援機関である、株式会社Stayway(代表:公認会計士 佐藤淳)が提供するサービス「補助金クラウド」の申請サポートを受けました。

 

補助金クラウド編集部が阿部鋼材の阿部社長とエンジニアリング課次長の村田さんに、申請サポートを受けた経緯や感想などしっかりお話を伺いました。

リソース・ノウハウ面で課題を抱える 補助金申請の大きな壁

 

補助金クラウド編集部:

補助金の申請にあたって、どのような課題がありましたか?

 

村田さん:

補助金申請のもっとも大きな課題は、申請準備に割けるリソースが足りないことでした。補助金申請するには、詳細な省エネ計算書類が必要で、そのためには数値データや設備情報を申請期日までに用意しなければなりません。短期間で業務量が膨れ上がるため、そのような多くの工数をかけてまで申請すべきものなのかどうか、また、その補助金が本当に自社にマッチしているのかどうか、という観点でよく見極めなければなりません。しかし、弊社には補助金のノウハウを持っている者がおらず、その見極めさえも難しい状況でした。また、情報収集にも努めましたが、ネット上で公開されている補助金情報は煩雑で量が膨大なため、表面的な情報に留まっていました

社内の生産効率の底上げ 補助金申請に挑戦した理由

補助金クラウド編集部:

上記のような大きな課題がありましたが、補助金申請に挑戦した理由はなんでしょうか?

 

村田さん:

補助金申請に挑戦することになった理由は大きく2つあります。

社員の身体的負担を軽減 機械による生産効率の向上

対象機械を導入した発寒(はっさむ:北海道の地名)工場では、生産量が多い一方で、人員がかなり不足している時期がありました。対策として、他の工場から社員を派遣したのですが、普段とは業務内容が異なり、慣れていない作業をおこなったことがきっかけで、その社員が足腰を痛めてしまった出来事がありました。そのとき、発寒工場での作業がどれだけ身体的に負担がかかるものかを痛感しました。付加価値を生むような作業場、例えば溶接などノウハウが必要なところに多くの時間を割き、そうではないところには効率化を重視して機械の導入を進めていこうと思ったことがきっかけです。

北海道銀行からの定期的な補助金紹介

そのようなとき、北海道銀行様から当社で使えそうな補助金をご紹介いただき、補助金を活用してみようと思いました。設備投資をするにあたって北海道銀行様から融資をいただけること、自分たちではわからないような情報をご案内していただけることが、とても心強いと感じました。

 

補助金クラウドについても、北海道銀行様から「このような申請サポートがあります」といったご紹介があり知りました。この2社のサポートがあれば、申請における課題を解決できるのではないかと感じ、補助金申請に挑戦することにしました。

書類の作成と情報収集のサポートが決め手 補助金クラウドの申請サポートを受けようと思った理由

 

補助金クラウド編集部:

補助金クラウドを知っていただいたのは、北海道銀行様からのご紹介がきっかけかと思いますが、補助金クラウドの支援を受けようと思った大きな決め手を教えてください。

 

村田さん:

書類の作成と情報収集をご支援いただけるというという点がとても心強いと感じ、補助金クラウドの申請サポートを受けるうえで大きな決め手となりました。

 

実際に、過去に別の補助金の申請をした際、的確な情報を収集できず1から10まで事務局に聞かなければならない、また言われたことに対してどのような対応をすれば良いかわからないといったような経験がありました。

 

さまざまな補助金の申請をサポートしている実務経験豊富な方にご支援いただくことで、リソースの削減やクオリティの高い書類作成が期待でき、費用対効果の向上に繋がるのではないかと思いました。

スケジュール・タスク管理と真摯な対応 補助金クラウド申請サポートの魅力

補助金クラウド編集部:

実際に補助金クラウドの申請サポートを受けてみて、よかった点を教えてください。

 

村田さん:

補助金クラウドの申請サポートを受けてみて、よかった点は大きく2つあります。

これさえ見れば漏れがない!スケジュールとタスクの整理

まず、非常に助かった点は、スケジュールとタスクの整理をしてくださったことです。補助金クラウドの担当者に作成いただいたスケジュール・タスク表を見れば、いつまでに何をやらなければならないかを一目で把握することができ、漏れることがないという状態だったことが有り難かったです。省庁のHPで公開されている一般ガイド書にもスケジュールの記載はありますが、読み込むのに時間がかかったり、自分が何をすべきなのかが明示されていないので、自分で整理する場合は非常に大変だったと思います

 

スケジュール通りなかなか進まないときには、補助金クラウドの担当者がメールや電話でスピーディにご対応くださったり、リソースが足りないところはしっかりサポートしてくださいました。

レーザー加工機の複雑な計算と申請条件の変更 次々と起こる予期せぬ事態に真摯に対応

補助金クラウドの担当者とは、省エネデータの取得・構築が一番時間をかけておこなったところだったと認識しています。申請にあたっては、新たなレーザー加工機を導入することで、社内の省エネ化を証明する必要がありました。証明には、以前使用していたレーザー加工機と新しく導入するレーザー加工機を比較して、どのくらいの電力が削減されるのかを計算しなければなりません。しかし、弊社の場合、新旧のレーザー加工機の省エネ量の計算において、技術的かつ複雑な計算が必要であったり、申請期限の直前で申請条件が変更になったりと、予期せぬ事態が次々と起こりました。

 

それでも、弊社が省エネ補助金に採択されたのは、そういった予期せぬ事態に対して真摯にご対応くださった補助金クラウドの担当者のおかげだと感じています。

「人がやるからこそ輝く仕事」へ 社内環境の改善が会社の改革に繋がる

 

補助金クラウド編集部:

レーザー加工機を導入したことで、社内状況にどのような変化がありましたか?

 

阿部社長:

新しいレーザー加工機を導入したことで、社内環境の改善に繋がりました。従来は身体に大きな負担をかけながら作業をおこなっていた社員から、「身体が楽になった」という声を数多く聞きました。

 

また、リソースの面でも効果を感じられています。溶接部門は、技能者資格が必要で、少数精鋭かつ1人1人の作業負担が大きい現場です。本件で機械を導入したことでリソースが削減された他の現場から、社員を溶接部門にサポートとして派遣することができるようになり、工場間の連携が生まれました。このように溶接部門と他の部門が連携したり、他の部門の社員が溶接部門の作業をすることは今までになく、弊社の70年以上の歴史で初めての取り組みでした。社内の業務環境の改善だけではなく、会社全体の改革に繋がったと感じています。

 

これをきっかけに、機械を利用することで効率化できる業務は機械に任せ、人が作業することでしか成し得ない業務に会社のリソースを割くことで、”人がやるからこそ輝く仕事”へ舵を切っていこうと思います。

アウトプットの質が大きく変わる プロに任せることが採択への大きな近道

補助金クラウド編集部:

最後に補助金の申請を検討している、中小企業者へメッセージがあればお願いします。

 

村田さん:

補助金申請は、今回のように申請条件が公開されてから申請期限まで1ヶ月しか猶予がないケースや、予期せぬ事態に遭うこともあり、1人の力では難しい業務です。そういった事態も考慮したうえで、申請業務に長けた人にサポートしてもらうことで、アウトプットの質が大きく変わります。私は以前、ものづくり補助金の申請を試みたことがありますが、大変な苦労をした経験があります。今回の省エネ補助金の申請で、手厚くサポートしていただいた経験から補助金クラウドをおすすめしたいと思っています。

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